楽しそうに笑い転げる南のパフェ、一瞬で溶けちゃえばいいのに。

心の中でささやかな呪いをかけながら、自分のパフェをつつく。

ようやく笑い終えた南は、ご丁寧に目尻の涙を拭ってから、溶けかけたパフェにスプーンを入れた。

「もうちょっと気軽に構えたら?
 急に態度が変わったら稲葉だって変に思うって」

「――だよね――」


南の言葉にしゅんと肩を落とす。