ラブトラップ

「アンコール!
 アンコール!」

3曲目が終わったところで、私の意識はステージ上に戻る。

そこでようやく、観客が最初の数十倍に増え、皆がやたらと盛り上がっていることに気がついたのだ。


――うっそ――

信じられない。


私は目を丸くする。
だって、一バンド目のまばらな拍手が嘘みたいなんだもん。


体育館は、まるで。
ライブハウスにも似た熱を帯びていた。