タバコの火を消してあたしに覆い被さってきた侠也。





「どうなんだよ?」


「えっ?」


「俺のことが好きだから親父に敬語つかったんだろ?」


「そんなの決まってるでしょ?」






こんなときに『そうだよ、好きだからだよ』なんて言えたら可愛いんだろうね。



でもあたしには無理だ。





「お前最高。ちょっと惚れ直した」