こいつはこんなこともずっとひとりで抱えてたんだな。



俺は初めて入った凛子の部屋でギュッと抱きしめた。





「辛いなら泣けよ、親の離婚は子どもにとったら辛くて当たり前だからな」





そう言ってやると俺にしがみつくように泣き出した凛子。



そりゃ辛いよな。






「泣け、お前には俺がいる。ぜってぇひとりで寂しい思いはさせねぇよ」