先に帰ってきたのは母親で、挨拶をすませると俺たちの前に座ってきた。



そして凛子に頭をさげた。





「凛子、今までごめんなさい……お父さんのことを恨むばかりで凛子のことを考えてあげられてなかった」


「…………お母さん?」





俺のとなりで驚く凛子。

俺は凛子の手をギュッと握りしめた。