寝起きのせいでかすれた声なのが、また一段とかっこいい。





「仕方ねぇな」





そう言って、あたしの体に侠也の手が伸びてきた。



もうできないって言ってなかったっけ?





「ちょっと…駄目。あたしももう無理。腰が痛い」


「なんだよ?誘ってきたんじゃねぇのかよ」


「誘ってないから」


「でも今さら遅い。俺はその気になった」