ナオトは着ていた上着を脱いであたしの胸もとに当ててくれた。





「ナオトさん、これ。あと車の用意が出来ました」


「凛子…ちょっと痛いけど動かすな」





ナオトはあたしの痛がってる右足を持ち上げて板とタオルで固定した。



よく乱闘とかしてるだけあってこういう応急処置の仕方は知ってるらしい。


でも足はちょっと触られただけでかなり痛かった。