私は、何処にでもいるような普通の中学生の西城明。
この頃、変なような不思議な夢を見る。

「お母さん、おやすみなさい」

お母さんは支度をしている手を止めて
掛布団を掛けにきてくれた。


私は目を瞑ったが、疲れていたので、すぐに寝れた。

気付けば、涼しい風の吹く草原に来ていた。
足らへんがふわふわしていたので
多分夢だろう、と私は思った。

かすかに遠くに人がいるのが見える。
私は裸足だったが、その人のところへ走った。

だんだん、だんだん見えてくる。
何故かその人からは、恐い感じはしなかったのか
私は、普通に近寄っていった。

「あなたは誰…?」

私はその男の人に話しかけた。
すると、男の人はもっと近づいてきた。

「ロウソク…、ロウソクを持ってきて下さい」

男の人はそう言ったが、私はこの人の言っている意味が
よく分からなかった。

「え?私の質問に答えて!私の質問と貴方の言ってること
答えになってないよ!ねぇ、貴方は誰なの?」

そのとき、男の人は足からだんだん消えていった。
待って、という間もなく、すぐ消えた。

ハッと気付けば目が覚めていた。

「ろう…ろくそく…?持ってきてって…どういうことなんだろう…?」

どうやって持って行けばいいのか、そして何故ロウソクなんだろうと
深く考えていると、気付けば七時だった。

私は急いで用意して学校に行った。

授業中に私は、家にロウソクあったかな、など考えていた。
あっという間に授業が終わってしまい
私は友達に言ってみた。