珍品堂都立家政店

ここって、確かラーメン屋じゃなかったっけ、


と思うと同時に、引き戸を開けていた。


店内は薄暗く、


その上、


最近までそこがラーメン屋であった名残を残す匂いがする。


また、開店準備も未だ十分できていないようで、


そこら中に段ボール箱が点在している。


5坪ほどの細長い店内を見渡していると、


奥から怪しげな老人が姿を現した。




「いらっしゃい」