P.S.私は幸せです

「私たちも三回生だよ?もうそろそろ考えていかないと」


「そうだよねー・・・優真に相談しようかな」


「いいね、高松さんという神がいるんだから」


私も頭のいい彼氏が欲しい、そう願望を嘆いて残りの食事を食べ尽くす


繭は、私がいうのも何だが理想が高い。


大学生なんて対象外らしく、告白はすべて断っていた。


断っても断っても男が寄ってくる彼女は、女子からするとうらやましい限りだ。


「繭は頭いいからどこでも入れるんじゃない?」


「まあ、私はもう第一希望決めてるけどね」


「嘘!?どこ?」


「内緒。神様に願うことは口に出したらいけないって言うじゃない」


神様=優真であることは、もう気にしないでおこう。


私も決めなければいけない時期が迫っているのは事実である。


今のところの成績では、倍率の高い企業は目指せないので幅は狭い。


私は、将来結婚したらめでたく寿退社をする。


という勝手な人生設計を立てているので、あまり会社自体に求めているものは少ない。


結果、やはりどこでも就職さえできればいい。