P.S.私は幸せです

ーーーーー…


優真の話を聞いてからの私は・・・。


「ーーーっていうの!可愛すぎるでしょっ」


「はいはい。良かったね」


ますますノロケ話に力が入った。


いつもの癖で肘をついて顎を乗せて私の長い話を聞いてくれている彼女。


もちろん、その被害者は繭なのだが、結局聞いてくれるので、そこは素直に甘えておく。


優真は、私のことを誰にも話さないと答えた。


彼女である私は、それで嬉しい。


優真が私を愛してくれている証拠だから。


しかし、私は優真という存在を誰かに知らせたい。


知っていてほしい。


もちろん、一番彼を知っているのは私だ。


そこは何が何でも譲れない。


私でないと私が嫌だ。


でも、彼が私という囲いの中だけに埋もれて、誰にも彼のことを知らずに過ぎていくのはもっと嫌だ。


だから、私は誰かに話したい。


私が好きな優真を誰かにも残したいのだ。


今日は、優真待ちではなく、繭と約束した日である。


駅近くのファーストフード店に入っている。