「はい、
目つぶって


1・2・3で降りてね」



「1」

「えっ」

「2」


私は目を強くつぶった


「3」



「ダアーーーー!」




気づいたら
羽崎に抱きしめられていた


「よくできました」


「何よ、ダアーって」


「…気合いかな?」


「ふふっ」

私はおもしろくて
笑ってしまった。



「さ、早く帰ろ」


「え?

羽崎ん家ってこっちだっけ?」


「んー?

小さいことは気にしないー


ソレ、ワカチコワカチコ~」