先輩と甘い恋 ~Sweet☆Love~





『椎榎ー…ごめんね?今日も一人で帰らせちゃって…』


私の前に居る椎榎に手を合わせ謝る。


「いや…別に良いけど智也君と何かあった?」


椎榎は私の事を見破ったかのように見ている。


『ううん!何にもないよ?どうして?』


ごめん。椎榎…。

すぐ仲直りできると思うから…。


「ふーん…だったら良いんだけど…」


そう言って椎榎は帰って行った。


『…じゃ…行くか……。』


少し緊張しながら言われた場所へと向かう。


静かに…静かに進んでいくと教室が見えた。

ここは普段誰も使っていない空き教室…。


――トントン…

一応ノックする。


そしてドアが開きずらかったから力強く開けた。