『じゃあね。』 冷たく言って鞄に手を掛ける。 そして歩き始めようとしたのに 「おい。」 私の肩を掴む智也。 『ねぇ!もう何?急いで「一緒に帰るぞ。」 言葉の続きは智也に遮られて言えなかった。 『えっ…何言ってんの…』 「だから帰るって言ってんの。」 呆れた様な目で見られる。 『だ…れと?』 「誰とって美空しかいねーだろ…」 いやいやいや…… あの智也だよ? 少々不良入ってる智也だよ! 『ないでしょ……。』 あり得ないよ! 一緒に帰ろうって……どうかしちゃったの??