『…大変!智也行こう!』 今度は私が智也の手を引っ張って家を急いで出る。 「だから言ったのに…。」 智也が後でブツブツ言っている。 『うーん…どうしよ…。』 歩いて行ったら絶対に間に合わず…遅刻! 「何してんだよ。早く自転車に乗れ。2ケツするぞ。」 『えっ!』 嘘。2ケツ…。 もっと疑われるー! 「ほら早く」 もうしょうがない! 『わ、わかった。』 そして私は慌てて後ろに跨る。 「じゃ行くぞ!しっかり掴まれよ。」 智也が急いで漕いで走り出す。 それに合わせて手を智也の腰に回す。