終わりなき想いの果てに

わたしはつい大声を出してしまい、慌てて口を押さえた。

「まぁそう言うなよ。加害者だって、言ってみれば被害者なんだよ」

「え?」

どうして?

悪いのは100%トラックの運転手でしょう?

「さて。悪いけど少し寝るよ。聖羅は父さんが来たら送ってもらうんだよ」

「う‥うん。ゆっくり休んでね。お大事に」

「ありがとな」

そう言うと、兄はたちまち眠ってしまった。

病室は個室になっていて、廊下を行き交う人の声や音だけが聞こえてくる。

もう一度、兄の整った寝顔をみて、わたしは安堵の溜め息を吐いた。

本当に、大事に至らなくてよかった。

大切な家族を失うなんて、わたしには堪えられない。


「セラ‥フィ…ナ…」


「お兄ちゃん?」

夢を見ているのか、