遠い昔の物語。



神、天使、悪魔が共存する天界に、突如として起きた悲劇。

それは、ひとりの天使が、全能神ゼウスによって封印された闇の力を解き放つことから始まる。

闇の力を手にした天使は、殺戮を繰り返し、平和な天界にいくつもの災いをもたらした。

その強大な力を恐れたゼウスは、再び闇を封印すべく、力を宿した天使自身を、鏡に閉じ込めそれを天罰とした。

封印された天使は、永久に消滅することなく、鏡の世界で狂気と共に生き続けなければならない。


いつしかその鏡は【呪われし鏡】と称され、人間の世界に伝わり、それを手にした者を次々と不幸にしていく。

主を転々とし、いくつもの時代を旅した【呪われし鏡】は今、誰にも知られず眠っている。



次なる主が鏡を手にする日を、心待ちにして―――