「くっ黒川じゃなくて、黒沢!



なんで、
私があいつのせいでご機嫌なのよ!」



「図星か。」



ぐっ……



一気にテンションダウン…



「おっ
噂をすれば…」



コソコソと話す梨花は校舎の方を指差した。


その先には…

くっ黒沢!


思わず目をそらす。




それを見て、
ムカつくぐらいにニヤニヤする梨花。



「なぁ、
昨日何があったんだよ?」



言いたくないけど…



実は…
かくかくしかじか。



話てると興奮して、
弟との会話までバラしてしまった…
ハズかしい…



「ふーん。
センパイ意外とやるじゃん」



梨花は私の気持ちなんてお構いなしで面白がる…



てか、誤解だ!



私にとって黒沢は邪魔者。
それ意外の何者でもない。


だってこの学校のほとんどが私にメロメロ。



唯一、黒沢を残して…だから…


「私は絶対に黒沢の方から好きだって言わせてやる!」


なんせ黒沢さえオトせば
私の念願の夢が叶うんだ!!



「せいぜい頑張るんだな…」



「ふぇっ!?」



背後から声をかけられた相手を見た途端、
声が出なくなる…