………翌日………



(あ〜あ
昨日はアホ男共のせいでムダな体力を使いすぎたな。

おかげで今日は肌の調子が悪い…)




黒沢の反応は、
ちょっと脈アリだと言ってた拓海の言葉に
少し…期待しながら学校に向かっていると……



何やら見覚えのある後ろ姿が前の方を歩いている。



(あんなにダルそうに歩くのはアイツしかいない

よーしっ!)



私はカバンをしっかり肩にかけると、
ダッシュ。


そしてアイツの背中をめがけて、タックル。



ぐぇっ。



「梨花、おっはよー!」



「はよ。

って!!殺す気か!!
朝からテンション高いのはいいけど、巻き込むなよ…」



「もー
なんでそんなに冷めてるのよ。
面白くないなー」


そう。
さっきまで疲れてたのが嘘のように私はご機嫌なんです。

だって、梨花と話のがすごく楽しいから。
今も嫌がってる割には顔が赤くて少し嬉しそう。



「ウザ。

伊織、なんか良いことあったのか?」



………………



「えっ!?
無いよ〜」


と思いっきり否定してみる。


「なるほど。
黒川?と何かあったたんだな…」




ふーっとため息をつく、
エスパー梨花。
なんで分かるんだ?