「ソイツが彼氏じゃなくて残念だけど、
結構姉ちゃんの事気に入ってるのは確かだな…」



ウンウンと一人で納得して頷くキモイ弟。



(気に入られてあのムカつく態度だったら、
嫌われてたらどうすんだよ…)


「だってさ、
前に姉ちゃんの性格悪い所を見られたんだろ?
それなのにマネージャーだからって家まで送ったり、
コーヒー買ってくれたりとかしてくれるし…」


ピクッ

性格悪い?意味分からん。


「怪しい……

まっ
今後が楽しみだな

さ、寝よっと」



……………



私は今までの色んな出来事を理解しようとがんばった。


「って、待てい!
言いたい放題言ったら後は放置か!」



思わず弟の肩をつかんだ。



「あー…
なんか面倒くさくなってきた。
それにそのうち姉ちゃんも気づくだろうからさ、
俺が口をはさむ事じゃないし…」



と肩にかけてあった私の手をヒョイと下ろして部屋に行った…


(何あの態度!?
いかにも全部知ってるみたいな言い方!
あー!ストレスたまるわぁー!)