…………放課後…………




私は校舎裏にある弓道部の道場の前にいる。

中からは部活らしい声が聞こえてくる…





(今日から大変だけど、
なんとしても作戦を実行するぞぉ〜)





深く深呼吸をして、
扉に手をかけた……




ガララッ





シーン




道場は一気に静まりかえって
みんな私を見ている………




(見られるのは嫌いじゃないけど、
さすがに気まずいな…)



こんな事じゃダメ!
自分に自信を持たなきゃ!




「あれ〜?
御堂さんじゃない。
どうしたの? 今度こそ俺に会いに来たとか」




笑顔でそう言ったのは
1年生らしい子を指導していた…




「藤先輩!
あの、今日からマネージャーを務めさせてもらうことになりました!
よろしくおねがいします!」



ガバッとお辞儀をした。
挨拶で印象が決まるからここはしっかりしないとね…





「ぶふっ

御堂さんすごい礼儀正しいんだね、
それとも緊張してるの?」




(なぜウケる?
そこは感心するとこだろ!)





「あっ
もちろん緊張してます……」





「まぁ、
そうかしこまらなくても楽しくやっていこうね。
話なら榊先生に聞いてる。御堂さんが入ってくるのは大歓迎って前にも言っただろ?


とりあえず…
そうだなぁ、部長にも挨拶しに行こ。ついといで。」





藤先輩は手招きをしながら
道場の奥へと進んでいった。