屋上に着き、



先を歩いていた先輩は
曇り空を見上げて体を伸ばしながら、





「ここなら良いだろ。

で、用件は?」




さめた目で先輩にみられて…

正直、
いい気はしない…




だけど…
ここまで頑張ったんだ!!

ひるむもんか!!





「あの、

私、前から先輩がす…好きで…


私と…つき合って下さい!」





先輩をオトすためなんだけど、
初めての告白だから…
無駄にドキドキしてしまう…。


(って!
なんでこんなヤツのために、
ドキドキしてるんだ!!)





勇気をだして顔を上げると、


先輩は無表情で私を見ていた。


そしてポリポリと頭をかいて…


「あ〜…
無理。

用はそれだけ?
じゃあ、俺忙しいから…」




(今、なんて?)




「ふぅ。疲れた。」




と言いながら屋上から去っていった。