ヨシさんがずぶ濡れの私に…自分の上着を掛けてくれた。 「え…あ…上着が濡れます…」 私は…掛けてくれた…上着を返そうと…脱ぐ。 「着とけ…透けてるぞ~下着が…」 そう言われて私は…また…上着を着込んだ。 「誰にやられた?」 「……」 そんなことは言えなかった…。 ヨシさんのカラコンの紅の瞳が…私を優しく…見ていた。 「俺もいじめられっ子だった」