「チンチラは猫だろ?俺はチンピラ!!」


 
 ヤッキーは私に突っ込みを入れて、声を荒立てて返す。



 「!?」



 ヤッキーの大声で周囲に居た人たちが私たちを妙に怯えた目つきで見つめた。



 「まあ~いい。行くぞ!亜希良」



 ヤッキーは私の手を握って、逃げるように公園を出て行く。




 「チンピラって言う猫居るんだ…初めて知った」



 
 私は一つ…勉強して賢くなった素直に喜ぶ。



 「それはチンチラ…ちゃんと憶えろ」




 「チンピラじゃあないの??」



 「猫はチンチラ、チンピラは俺」