「オッス!!待ったか?」



 黒いサングラスに白いスーツに赤いシャツ、右頬にはナイフで切られたような傷跡。




 「どなたですか??」



 こんなキケン人物そうな知り合いは居ないので思わず、おそるおそる近寄り声を掛ける。


 「おい??俺だ俺…」



 声はヤッキーだった。


 
 ヤッキーはサングラスを少しズラしてチョコ色の瞳を覗かせる。



 「新しい…ご当地キャラ…俺の地元大阪出身のチンピラ…難波一郎だ」



 「チンチラ??」