亜希緒に別れた方がいいと言われたけど…。




 私の方からヤッキーに別れを切り出すなんてことは出来なかった。



 「出来ない!!」



 私は首を横に振って、頭を抱えた。




 「ど、どうしたの??」




 隣に座る槇村光児(マキムラコウジ)君が心配そうに…私の顔を覗き見る。



 「え…あ…」



 学級委員の会議に出席していることをすっかり忘れていた。