俺の本当に大切なモノって・・・



アイドルとしての人気じゃない。


お前と離れて、

お前がナルと結婚しそうになって、気づいた。




ファンの一人に突き飛ばされて、地面に尻餅をつく亜希良。



俺は隠れ潜んでいた体育倉庫の壁から、出ていく。



「「「ヤッキー!!?」」」



ファンたちが俺に気づき、道を開ける。



「ヤッキー?」


「亜希良…大丈夫か?」



俺は亜希良に手を差し伸べた。