逆らう風が俺たちの行く手を阻むが…ドラゴンは渾身の力で舞い上がる。




 絶対神の力が完全でない俺は…体に激しい痛みと苦しみを抱えていた。




 それでも…俺がやるしかない…。



 「おりゃあああああー!!!!」




 吸精樹の頭上から俺は刃を振り下ろす。





 無数の足を切り刻んでゆく。それでもなお…吸精樹は俺の力を喰らおうと残った足を執拗に伸ばして来る。