自分の血の異様な匂いに俺の鼻腔は刺激され、吐きそうになる。 ……このまま…果てるのは嫌だ…。 俺は神…創造の神だ……。 悪霊に憑依され…仲間に自分の母親に刃を向けた俺だけど……こんなとこで何も せずに果てるのは避けたい……。 俺は壁を伝い…立ち上がる。 全身に激しい痛みが駆け抜け…血がポタポタと雫のように流れる。 それでも俺は壁を伝い歩いて、扉に急ぐ。