透牙がコンピューターに手を掛けた瞬間…吸精樹が動き始めた。



 枝先は生き物のように動き先端の空洞から白濁の液体をガラスに向かって飛ばした。



 「「「!!!!?」」」



 ガラスが白い煙を上げ、ドロドロに溶け始める。



 透牙が私の前に立つ。



 「此処は俺が食い止める!!!逃げろ!!!」



 ナルの両手首のメタルブレスが輝いた。



 「逃げろ!!!」


 恭も急かす。