「……本来の神さまの愛は一人の者ではなく万物すべてに注がれるモノです。 でも…こうして下界に転生して…人として生きてきたボクたちは今のままで いいと思います。自分も幸せだと思えないと…神さまとして下界を護ってゆく ことはできません」 「そうだな…」 「……亜希良…俺は亜希緒の様子を見て来る」 「うん」 ヨシとレーアも部屋を出てゆく。 「……」 私はひとりで、ガラス越しにヤッキーを見守る。 医療器具に囲まれ、依然…意識のないヤッキー。