気を失った…ナルをヤッキーが保健室に運ぶ。 「お怪我はありませんか?ヴィーナスさま」 「はい…」 透牙はナルよりも…私のことを心配していた。 ナルが目尻の辺りが動かし、少し呻きながら…ゆっくりと目を開けた。 「体は起こすな…ナル」 「ヤンキー?」 「俺はヤッキーだ!」 合言葉のごとく息をピッタリと合わせるナルとヤッキー…。 「……お前が助けてくれたのか?…嫌だけど…礼は言わないとな~」 「嫌は余計だ…たくっ~」 ヤッキーは不満そうに頬を膨らす。