図書館の地下2階にある書庫室。 扉を開けようとナルが鍵穴に鍵を入れた。 「ん?開いてる…」 神妙にナルが呟く。 「誰か居るの?」 ナルと私は…扉を開けて…書庫の中に足を踏み入れる。 普段は生徒は立ち入り禁止で教師だけが出入りしている場所。 湿った空気と本の匂いに満ちていた。 「「!!!?」」 場所には似合わない…女性の艶のある声に私たちは顔を合わせる。