亜希良の指差す方向に倒れているのは人体模型。 「ほら……体に深手の傷負ってる…どうしよう??」 「それ…生きてねえし~」 「え~っ!!?死んでいるの??」 「唯の人形だ…」 俺は床に倒れ埃塗れの人体模型を壁に立てた。 「ホントだ……でも…ちっとも可愛くない人形だね…」 亜希良は人体模型を…マジマジと見つめる。 天然と言うか…アホか…こいつは…。