「たくっ~来い!」 俺は亜希良の腕を掴む。 こいつのペースに合わせていたら陽が暮れちまう。 俺は力を使い、旧校舎の理科室にテレポート。 締め切ったカーテン…薬品の匂いと埃臭い部屋。 俺は口元を押さえながら、カーテンを開けて、部屋に光を取り込み…窓を開 け、換気する。 「この人…大変!!」 「んっ!!?」 亜希良は血相変えて、俺の上着の袖を引っ張る。 「あの人…」