「……ヨシさん?」 「……俺は壊すだけの神だ…。俺には何も創造することは出来ない…。でも…俺は 亜希緒ちゃんを…愛してる」 「!?…ヨシ…さん??」 「……やっぱり…レーアに奪われるのは…嫌だからな~。アイドルがライバルなんて 俺には…勝ち目がねえ~」 闇に浮かぶ半月だけが俺たちを見ていた。 俺は亜希緒ちゃんの細い肩を抱き、唇を近づけた。 俺の世界に…小さな光が宿った。 暖かで…安らげる…場所を俺は見つけられた気がした。