「そんなことないよな、羽菜?」



私は首を傾げた。





「えぇ!?」




「ほら、羽菜」




私は
2人に手を振って
海斗の後ろについていった。




海岸沿いの道を2人で歩く。





「なんか、久しぶりだよな」



海斗はゆっくり話した。




私はバッグからノートを
取り出し、


(春休み1回も会ってないもんね)



と書いた。






「そうだよねー」





"ねぇ"


ノートにはしり書きで書く。



「背…のび…た…?」




「そう?
でも、会ったときはオレの方が小さかったよね」





"うん"




「羽菜が縮んだんじゃない!?」







私は海斗の頭を
ノートでたたいた。





「いたっ!たたかなくてもいいじゃんか」




私は思わず笑ってしまった。