脱力くんの話によらず


「おんぶしてあげようか?」

「…結構です」


私は手で涙をぬぐう。


「行く」

立ち上がり
彼の手をギュッと握って
歩き出す私の隣で
彼はフフッと笑う。



そして、大学につき
合否の掲示板の前に立つ私たち。

「住田くんこれ探して」

受験票を彼に渡し
うつむく私。

自分じゃ探すのが怖い。

彼は受験票を持って
掲示板と何回も
照らし合わせる。

ドキドキして
死にそうだぁ~( ̄Д ̄;)