脱力くんの話によらず


入試会場は
私たちの地元から
離れたところなのに
「今、行く」って
かなり時間かかるよ?

大丈夫かな…。

「たかさん」

「うおおおふぅ!?(゚ロ゚;)」

「変な驚き方」

突然横から出てきた住田くんが
微笑して小さな紙袋を差し出す。

「あ、ありがと…」

紙袋の中はカフェと
ミスマッチのおせんべい。

どこの田舎のお土産ですかヾ(- -;)

「てかピンクのドアでも
使ってきたの?」

「俺、便利なポケット
持ってないよ(´Д`)」

フフッて笑い、彼は
私が飲んでいたコーヒーの
カップを口に持っていく。


「にがっ」

「住田くん甘党だもんね(- -;)」