脱力くんの話によらず


「たかさんお勉強」

「はっはい」

起き上がった住田くんに
くるりと椅子を回転させられ
机に向かった私。


「一問目間違えてる」

「げ」

消しゴムで消す私の顔は赤い。
間違えた恥ずかしさではない。
住田くんの顔が近くて
ドキドキするんだ。


「すき」

「…ん」

…。

「ん!?」