「聞いた事もない事ばかり……」
よくわからない。
首を傾げるとカイトが立ち上がった。
「イスキアの裏の顔を見せてやろう、百聞は一見にしかずだしな。
シムだったな、俺の手の及ばなかった場合はお前が彼女を守りきれるか?」
「貴様に言われるまでもなく姫君はお守りする。
危険を感じた際は飛ぶ」
「わかった。ではついてこい、車を呼ぶ。
女性には刺激が強いかもしれないが大丈夫か?」
大丈夫かと言われれば少し不安だ………。
「……」
今頼れるのはカイトとシムだけ、不安を打ち消すように首を振る。
いつまでも誰かに甘えてはいけない。
もう、一人なのだから……。
もう一度カイトを見つめ、ミラは頷いた。
「………行く」
「よし、では少しここで待っていろ。
やはり運転手を呼ぶより自分で運転したほうが早い」
運転?
聞こうと思った瞬間には彼は動いていて叶わなかった。
このあと再び驚く事になるとは想像できなかった。

