約定、破られた場合はその効力を失う………。
「わたしはその日まで彼に会えなかったけれど、彼はいつもわたしのそばにいてくれたわ。
小さな小鳥の姿でね。
だからわたしは寂しかったけど孤独ではなかった」
少し影があるが、嬉しそうに笑うミラにカイトは何と言えばいいのか、すぐに言葉が出なかった。
大切な人。
失った今も一人で生き、笑う事はきっと辛い。
もしも、失っていなかったら少女はもっと明るく笑うのだろうか?
女のこういった顔は苦手だ………。
あの日を思い出すから。
「カイト………?」
「すまなかったな、お前の身の上は聞かないほうが良かった………。
政治的な話は難しそうだし、次はこの世界の話をしよう」
「大丈夫。
白い魔王がわたしには気分転換が必要だと言ってたの、
だからあなたの話を聞きたい」
目を細める彼女は、これまで会ったどの女性よりも純粋で、真っ白に見えた。
自分の汚さを思い知らされるほど、不思議な魅力がある。
異世界から来たのはやはり偽りではないだろう……。
なら、どこから話そうか?

