魔王の印。
所有か何かを示すものか?
魔に縁のある者を魔女と呼ぶのかもしれない。
一種の迫害にあったのはわかった。
「………例え魔女と呼ばれたとしても、個人の権利を守る法はないのか?」
個人の権利………?
「ないわ。村人がどうだったかまではわからないけど、わたしに選択はなかった」
選べる手段はなかった。
ただ、塔の中で大人しくするしか……。
死さえ選べなかった。
「国がお前の処遇を決めたのか?
魔に関わる事が罪だとでも……?」
カルナバルの法まではわからない、けれどあの国なら力ある者以外が魔王に接触を認めないだろう。
全員とまではいかないが、関わった人はミラを明らかに見下した。
「帝国としてはわたしを罰する事は出来なかったと思うわ。
魔王の機嫌を損ねたら国が消えるかもしれないから、
だから閉じ込めておくしかなかったんだと思うの」
「魔王はお前と接触しておきながら、なぜ救わなかった?
帝国よりはるかに強い権力を持っているだろう」
「約定、そう言っていたわ。
約定は決して破れない、だからわたしが成人する日に迎えに来たの」

