心の底から笑えて、愛する人がいて、
これ以上はどうなってしまうんだろう?
触れる指先も目も口も鼻も……全部が好きだ。
その先の関係もちょっと恥ずかしいけど幸せな気持ちになるの。
子どもを望むことは出来ないけど、
ニルはイシュがいるって笑った。
スーが帰ってくるのが楽しみで、ずっと先を思い浮かべ皆でいるのが普通な生活がしたい。
家族というものがよくわからないわたしには理想を描くことしか出来ないけど………、頑張らなきゃと思った。
「帰ろう?」
ミラは自分からニルの手を引いた。
いつも手を引くのは彼だが、これからは自分も引けるようになりたいから。
ちょっと背伸びして大胆にキスをすると驚いた顔で応えた彼に嬉しくなりながらも、目を開けると真っ白なドレスは花弁になって消えていった。
「………部屋に戻ったら覚えてろよ?」
ギュッ抱きしめられながら囁かれた愛を交わすだろう予告に酔いながら彼の背に手を回す。
「優しくしてね…」
と言ったわたしは確信犯。
久しぶりのそれは心も体も満たされる。
帰ってきたスーディアは敬愛する主人たちの最中に扉を開けるという大失態を犯し一時退場となったが、その後献上した品によって魔王から寛大な処置に留まった。
ミラは赤面したが、スーディアがもたらしたものに彼は満足だったらしい。
何を渡したのかは勿論ヒミツ
End

