「嘘を言うのは、悪いことじゃないかもしれないけどね…


ほどほどにしないと、いつか君もオオカミ少年みたいになるよ」


話の最後に、彼は彼女にそう忠告しました。


…けれど、彼女は彼の忠告を無視しました。

オオカミ少年のような嘘は、彼女は一度もついたことがないからです。



だから、自分がオオカミ少年のようになるという彼の言葉に、聞く耳など持ちませんでした。