「…………」 「自分の為だか、柚の為だか、誰の為だか、知らないけどさ。ウジウジ、うざい!」 ウザ………いよな。 サングラス越しからでも、佐倉の強い眼差しを感じた。 「柚、取られても良いの?!あんた、柚だけのナイトでしょ?誰が私達の柚を守るの?」 佐倉の言葉が痛い程、突き刺さる。 色々な奴に、俺の心は見透かされて居るのか。 肩へ一瞬力を込めてから、柚を見ると一人、木の影に立たずんでいた。 「ホラ、今がチャンス!柚連れ去っちゃえ」 「サンキュ、佐倉」 足が柚へと駆けていく。