綺麗なアイツが空に、吸い込まれていってしまいそうで… でも、その切なさの真実は愛しさに繋がっていて…… 「…何、やってんだ。俺。」 再度二人を見れば、楽し気に話している。 俺以外に…そんな笑顔を向けんな。 拳を強く握り締め、足を止めた。 色々な感情が巡り、周りの音が遠くなる。 『春』 静かな世界の中で、温かい声が響く。 幻─── 『春』 柚。 「倖谷さー…いい加減、自分の気持ちに素直になりなよ。柚の事好きなんでしょ?」 やっと耳にした現実の音は、俺の心を問う佐倉の音。