ゆっくりと登っていく。
佐倉は本当に楽しそうで、本当に久々なんだなと思った。
まあ、俺も久々…か。
柚と遊園地へ来た思い出。
柚も、ジェットコースターが好きで佐倉みたいにニコニコしてた。
そんな事を思い出しながら、一番前の柚へ目を向けようとするも
遠くて、届かない。
苦しさを紛らわせ様と、青い青い空へ視線を合わす。
徐々に頂上へと近付く。
「「…空が近づくこの瞬間が一番好き」」
ふと呟く様に口から出た声が偶然にも重なった。
思わず佐倉の方を向くと佐倉も驚いた様子だったが、直ぐに意味深く笑みを浮かべた。
