「見てらんねー……」
「……本当だね。好きなら歩幅くらい気付くよね」
佐倉も同じ事を思っていた様で、呆れた表情で真っ直ぐ見つめている。
辿り着いた場所は、定番のジェットコースター。
柚達が並ぶ列へ徐々に近寄り、佐倉をチラッと見たと共に問い掛けた。
「………乗りますか?」
「うーん…折角だし、ね。」
少し離れて最後尾へ並ぶ。
運良くそこまで混んでは無く、直ぐに乗れそうだな。
順番になり更に深々と帽子を被り、一番後ろのシートへ腰を下ろす。
一番前には、柚達。
呆気なく、機械が動く。
隣を見れば、ウキウキしている佐倉。
「好きなんだな。」
「うん、ジェットコースターなんて久しぶり。楽しみ!」
