立ち尽くす柚の近くへ寄る。 ポケットへ一粒だけ、残していた飴玉を取り出す。 「手出せ、…苺味、好きだろ?」 「うん!有難う!」 素直に差し出される柚の手の平。 その上へ苺の飴玉を置く。 一瞬だけ、指先が手の平へ触れた。 僅かに伝わる体温、熱。 熱、───…! 慌てて柚の額へ手の平を這わせた。 案の定、予想以上に熱い。 薄ら汗が滲み出ている。 バカ柚!!